運送会社から、トラック1台を1か月いくらで使えるという提案があります。あるいは、今までどおり1便ずつ手配することもできます。どちらもごく普通のやり方です。どちらが安いかは、そのトラックを実際にどれだけ使うかで決まります。
この記事では、その計算方法、自社の運行記録での確かめ方、そして月契約の見積もりと一便ごとの見積もりを同じ条件で比べるための質問を示します。
本当は何を選んでいるのか
月契約の料金は、決めた日数のあいだトラック1台と運転手を買うことです。走っても走らなくても、その日はあなたのトラックです。どの運賃にも通じる考え方で、トラックの費用の大きな部分は、動いても動かなくても発生します。その負担を誰かが持たなければなりません。
- 月契約。 空いた日の負担はあなたが持ちます。その代わり、必要なときにトラックがそこにあります。
- 一便ごと。 空いた日の負担は運送会社が持ち、そのリスク分を毎回の料金に含めます。その代わり、使った分だけ払えば済みます。
専用サービスと共同利用サービスについての教科書の一般則が、そのまま当てはまります。専用の形はサービスの質を高められますが、全費用を1社の顧客が負うので高くなります。共同利用は安くなりますが、運送会社が繁忙期の違う複数の顧客にトラックを振り分けるため、サービス面で多少の妥協が必要になります。
つまり問いは「どちらの料金が低いか」ではなく、「そのトラックが何日分の働きをするか」です。
見るべき数字は一つ:便数で表した損益分岐点
月額を、同じ区間の一便あたりの料金で割ります。その答えが、2つの方式の費用が等しくなる月間の便数です。
例を示します。金額は仮のもので、市場の見積もりではありません。
- 月額:95,000バーツ、トラック1台と運転手付き、約26就業日分
- 一便の料金:同じ区間の往復1回で4,200バーツ
- 損益分岐点:95,000 ÷ 4,200 = 22.6。つまり月23便、26日のうち23日、就業日のおよそ88%です
| その月に実際に走った便数 | 一便ごとの支払い | 月契約のトラック | 月契約を一便あたりに直すと |
|---|---|---|---|
| 16 | 67,200 | 95,000 | 5,938 |
| 20 | 84,000 | 95,000 | 4,750 |
| 23 | 96,600 | 95,000 | 4,130 |
| 26 | 109,200 | 95,000 | 3,654 |
月契約のトラックには一便あたりの値段があるように見えますが、その値段は使用量で動きます。16便なら一便ごとの料金より41%高く、26便なら13%安くなります。月契約の見積もりは、表の下のほうに自分が入るという賭けです。上のほうではありません。
この線がどれだけ高いかに注意してください。月額が26便分の料金よりわずかに低いだけなら、ほぼ毎就業日に仕事がなければ得になりません。営業の説明を聞く前に、このしきい値を計算してください。
平均ではなく、自社の運行記録で確かめる
平均は結果を決める部分を隠します。それは、日ごとに何台必要かです。
直近8週間を取ります。就業日ごとに、その区間で必要だった台数を書き出し、台数別に日数を数えます。
平均が同じでも、答えが大きく違う2つの事業があります。同じ料金で48就業日(8週間)の場合です。
| 安定した8週間 | 変動の大きい8週間 | |
|---|---|---|
| 0台必要だった日 | 0 | 6 |
| 1台必要だった日 | 44 | 34 |
| 2台必要だった日 | 4 | 8 |
| 必要なトラック日 | 52 | 50 |
| すべて一便ごと | 218,400 | 210,000 |
| 月契約1台、超過分は一便ごと | 192,185 | 208,985 |
| 差 | 26,215安い(12%) | 1,015安い(0.5%) |
月契約のトラックは、95,000 ÷ 26 = 1日3,654バーツで48日分(175,385)、2台目が必要な日は1便4,200バーツで手配した計算です。
安定していれば、月契約は12%安くなります。変動が大きいと、ほとんど安くなりません。トラックが6日空く分(約21,900バーツ)が節約分を食べるからです。ほぼ同額なら、一便ごとのほうが得です。費用は同じで、やめたいときに自由に抜けられます。
手順は4つです。
- 8週間の就業日ごとに必要台数を書き出す。平均は取らない。
- ほぼ毎日届くレベルを見つける。それが基礎量で、月契約の候補になるのは基礎量だけです。
- 基礎量を両方の方式で見積もり、基礎量を超える分はすべて一便ごとで見積もる。
- 総額で比べる。見積書の目立つ月額では比べない。
どのレベルまで契約するかは容量設計の話で、どれだけの輸送力を確保しておくかで扱っています。基礎を月契約にして繁忙分を一便ごとにする組み合わせは、教科書自身の助言と同じです。中核の資産をできるだけ使い切り、繁忙期には借りる。臨時の輸送力がまったく要らないなら、中核が大きすぎるのでしょう。
1か月のトラックは30トラック日ではない
例では26日を使いました。偶然ではありません。タイ語の原文では、労働者保護法が運転手1人の働ける日数に上限を設けています。
- 第28条は毎週の休日を定め、間隔は6日を超えてはなりません。年に最低52日で、働ける日は約313日、月に26日です。
- 第29条は、年間13日以上の伝統的祝日を事前に告知すること、毎週の休日と重なれば次の就業日に代休とすることを定めます。
- 第30条は、1年勤続したのちに6就業日以上の年次有給休暇を与えると定めます。
三つを引くと、運転手1人が使えるのは年約294日、月24.5日です。それ以外の日もトラックは走れます。運送会社が交代の運転手を出す、休日労働の賃金を払う、あるいは運送業務について第28条が認める、休日をためて連続する4週間以内に取る方法を使う、のいずれかです。どれも合法ですが、どれも誰かが費用を負担します。誰が負担するかを見積もりに書かせてください。
最初に聞くこと:月額は何日分を含み、含まれない日はどうなるのか。 24日分を含む料金と26日分を含む料金は、同じ料金ではありません。
月契約の見積もりに書かれているべきこと
ほかと比べる前に、次の項目を金額の横に並べてください。
| 聞くこと | 費用が変わる理由 |
|---|---|
| 月に含まれる日数と、追加1日の料金 | 1日あたりの単価と、土曜の値段が決まる |
| 休日・祝日・休暇の交代運転手か、トラックが遊ぶか | トラックが本当にそこにあるかが決まる |
| 1日または1か月に含まれる走行距離と、超過分の料金 | 上限に達すると安い見積もりが高くなる |
| 燃料と通行料:料金に含むか、別請求か | 別請求なら燃料の変動を自分が負う |
| 故障時の代車と、何時間以内に来るか | 予備のない専用トラックは単一障害点になる |
| 契約期間中の荷台の種類とサイズの固定 | 今日の荷物に合う車に縛られる |
| 最低契約期間と解約の予告 | 物量が減ったときの本当の費用 |
| 空いた日に運送会社が他の仕事に使ってよいか | 同意が得られ、優先権が残るなら、空き費用を減らす最も安い方法 |
| 待機料と追加の配送先を誰が払うか | 専用トラックは仕事を詰めやすいので、待機はあなたの費用になる |
条項の文言は契約書の領分で、道路貨物運送契約に何を書くべきかで扱っています。
表に出ない、月契約が買うもの
上の計算は費用の面だけです。専用トラックはサービスも変えます。
- トラックがそこにある。 手配も断られることもありません。教科書は、資源をあなた1社に集中させることを専用サービスの主なサービス上の利点に挙げています。
- 運転手があなたの荷役場所と届け先を覚える。 同じ運転手が戻ってくる場合に限ります。運転手が固定か交代かを聞いてください。
- あなたを縛る。 荷台とサイズの固定、期間の固定、積んでも積まなくても拘束される運転手です。
主な理由がサービスなら、サービスに値段をつけてください。主な理由が費用なら、上の表がすべてです。
証拠がどこで終わるか
フルトラックロードの月契約と一便ごとの手配を比べたタイの研究は見つかりませんでした。月契約のトラック料金を公表している公的機関もありません。方法は教科書から、使える日数はタイ語で読んだ労働者保護法から、本記事の金額はすべて例示です。答えを決めるのは、自社の見積もりと自社の8週間の運行記録です。
月曜日にやること
- 8週間の運行を取り出し、就業日ごとに必要台数を書く。
- ほぼ毎日届くレベルを見つける。
- そのレベルだけ月契約の見積もりを取り、超える分は一便ごとの見積もりを取る。
- 料金を比べる前に、含まれる日数、交代要員の手配、距離の上限を聞く。
- 自社の損益分岐点を便数で出し、最も忙しい週と最も暇な週と照らし合わせる。
- 2つの差が1〜2%以内なら、一便ごとを選んで柔軟性を保つ。
