工業団地が売っているのは土地、電力、水、そして許認可の近道である。そのどれも、トラックが出会うものではない。トラックが出会うのは県であり、道路であり、門であり、その門を誰が通ってよいかという規則である。第一のリストでは申し分なく、第二のリストでは厄介、という団地は十分にありうる。
その厄介さは苦情としては届かない。運賃として届く。遠くから車を回し、門で待ち、空車で帰る運送事業者は、その三つをすべて見積りの数字に織り込み、内訳を示すことはない。一度きりの立地の決定が、工場が動いている間ずっと毎月払い続ける運賃を決めてしまう。
救いは、重要な5つの確認のうち4つが公開データで、無料で、候補地1か所あたり1時間ほどで済むことである。その中身と読み方を示す。
選び始める前から地図は偏っている
2025年7月末時点で、タイには17県に78の工業団地があり、うち73が操業していた。ほかに5つが契約済みの用地7,738ライを抱えたまま未開業だった。全国の残り60県には工業団地がひとつもない。
その17県の内部の偏りは、団地の数以上に大きい。工業団地公社は団地を3つの運営管区に分けており、チョンブリ、ラヨーン、チャチューンサオ、プラーチーンブリー、サケーオを担当する2管区の告示面積は159,483ライ、全国の202,383ライに対して78.8%にあたる。つまり全国の工業団地用地の8割近くが5県に集まっている。
これは知名度の話ではなく、その道路に他に誰がいるかという話である。この帯の中にある団地は、すでに存在している密度の高い双方向の貨物の流れの中にある。あなたの原材料を積んで来た車が、他社の製品を積んで出ていける現実的な可能性があるということだ。帯の外にある団地はたいてい長い片道路線の一端で、戻りの荷がない。そして空の復路はあなたが提示されるすべての運賃の中に入っている。
火曜日に電話できる地元の層の厚さ
陸運局は、運送事業許可の保有者数を許可を発行した県別に公表している。2026年4月末時点で、雇うことのできる許可区分である非定期の貨物運送事業者は全国で38,152者だった。
| 登録区域 | 非定期の貨物運送事業者 |
|---|---|
| 中央登録 | 2,268 |
| チョンブリ | 1,778 |
| ラヨーン | 1,755 |
| サムットプラーカーン | 1,305 |
| サラブリ | 909 |
| アユタヤ | 776 |
| チャチューンサオ | 661 |
| プラーチーンブリー | 592 |
| サムットサーコーン | 561 |
| ナコンサワン | 543 |
| ラーチャブリー | 500 |
| ウドンターニー | 395 |
| ソンクラー | 389 |
| サケーオ | 362 |
| ピチット | 294 |
| ランプーン | 203 |
| アーントーン | 131 |
この表は読み過ぎやすいので注意がいる。登録簿が記録するのは許可の発行地であって車両の稼働地ではなく、中央で登録した事業者は全国を走る。ランプーンの工場が203者からしか選べないわけではない。
この数字が実際に示すのは地元の層の厚さである。車庫と整備場と乗務員を門の近くに持ち、火曜日の電話に対して水曜日の車を出せる事業者が何者いるか、ということだ。これは「最終的に何台があなたのところへ来られるか」とは別の問いであり、急な依頼の値段を決めるのはこちらの問いである。チョンブリとラヨーンは全国で2位と3位。アーントーンは県全体で131者である。
門の外の道路は二つの別々のことを語る
道路局は国道網の2,739か所で交通量を調査し、各地点の日交通量と大型車の比率を公表している。全国の中央値は大型車12.56%である。
交通量がほぼ同じ団地前の道路を2本並べてみる。
| 路線と区間 | 日交通量 | 大型車 |
|---|---|---|
| 国道116号、ランプーン県パーサーン〜サプン | 21,007 | 3.55% |
| 国道331号、チョンブリ県ヌンモーク〜プレンヤーオ | 16,725 | 48.08% |
1本目は2本目より4分の1ほど交通量が多い。それでいて貨物の観点では空いた道路であり、100台のうち大型車は4台に満たない。2本目はトラックの道路で、48.08%は全国の調査地点の上位3%に入る。
交通量と車種構成は別々の問題であり、負担のかかり方も違う。
交通量が多く、トラック比率は並 というのがバンコク周辺である。バンコクの中央値の調査地点は1日81,423台で、大型車はわずか5.15%。隣のサムットプラーカーンは1日49,692台で19.60%。国道34号のスワンナプーム空港入口付近は1日250,222台、大型車29.74%。そこであなたの車が競っている相手はトラックではない。全員と一緒にピークの中にいるということであり、荷役の時間帯は日中は安定し、朝夕は使い物にならないという意味になる。
交通量は中程度で、トラック比率が極めて高い のが団地帯そのものである。国道34号のチャチューンサオ県バーンウア〜バーンパコン間は1日118,081台で、うち55.57%が大型車。国道2号のサラブリ県ケーンコーイ郡内、ターンディアオ〜サップボーン間は1日121,874台で59.60%。中央値でもチャチューンサオ36.22%、アユタヤ32.27%、チョンブリ29.47%、サラブリ29.06%である。この種の道路では時間帯を問わず何も速くならず、交差点のさばけが遅く、路面の傷みは後日の道路工事として返ってくる。
抽象的にどちらが悪いということはない。ただし必要な計画が違うので、配送スケジュールをその上に組む前に、自分がどちらを買ったのかを知っておくべきである。
その道路が法律上どれだけ載せられるか、そして誰が決めたか
タイの道路の重量制限は、全国一律の数字ではない。仏暦2549年に改正された道路法第61条により、道路管理者は、積載重量または軸重が定められた値を超える車両、または道路に損傷を与えるおそれのある車両について、その道路での使用を禁じる旨を官報に公示できる。公示は道路ごとに行われる。
立地選定の段階で知っておく価値があるのは、その公示を誰が承認しなければならないかである。それが、自分の立っている道路の等級を教えてくれるからだ。
- 特別道路、国道、特許道路については、道路局長官。
- 農村道路については、農村道路局長官。
- 地方道路については、県知事。
緊急時の経路もある。事故や緊急事態で道路が損傷したり通行が危険になったりした場合、その道路の管理に指定された職員は、当該場所に公示を掲示するだけで、定められた期間その制限を課すことができる。官報には載らず、調べる先もない。あなたの団地へ向かう道路に、月曜の朝、支柱の標識という形で重量制限が現れることがあるということである。
実務上の落とし穴は最後の数キロである。交通量ファイルで調べた国道は、たいていあなたの門が直接面している道路ではない。幹線と団地の境界の間には、等級が違い承認機関も違う短い連絡道路があり、そこには固有の制限と固有の橋がある。契約前に走ってみること。誰かが許してくれるなら、実車を積んで走ってみること。
あなたの門は税関の境界かどうか
タイの法律は工業団地を一般工業区域またはフリーゾーンと定義している。団地用地の大半は前者である。全国の団地が分譲・賃貸用に持つ136,181ライのうち、フリーゾーンは5,430ライ、4%弱にとどまる。
自分の区画がこの4%の中にあるなら、団地の門は単なる門ではない。物品の搬入・搬出、保管、そして移動の管理は、輸入・輸出・倉庫保管に関する関税法の規定に従い、その罰則も付いてくる。公社総裁または総裁が委任した者の書面による許可なく、何人もフリーゾーンから物品を搬出できない。国内での使用または販売のために搬出される物品には、搬出日の状態、価格、税率により関税、付加価値税、物品税が課され、その日に輸入されたものとみなされる。
そして、日々の輸送にとってはどの税務規定よりも効いてくる一文がある。書面による許可を得て公社の規程に従う場合を除き、何人もフリーゾーンに立ち入りまたは滞在することはできない。理事会は、身分証や服装、そして誰が区域内にいてよいかについて、別途規程を定める権限を持っている。
これは法律の話としてではなく、輸送上の制約として読むべきである。フリーゾーンの区画であるということは、月曜の朝6時に運送事業者が代わりの乗務員を用意することはできない、ということだ。人が貨物と同じだけ管理されているからである。また、門での後退、待機、書類作業のすべての分数が、税関手続きの外側ではなく内側で起きるということでもある。これは管理可能であり、何千という企業が現に管理している。ただし2か月目に気づくのではなく、輸送計画にあらかじめ織り込んでおく必要がある。それぞれの通関ステータスがトラックに何をするのかが、この話の詳しい版である。
現場に立たなければ得られないもの
4つの確認は公開されている。5つ目はそうではなく、実際に行くことの代わりになるものはない。
行くのは交替の時間帯にする。午前11時ではない。そして数える。
- 団地に門がいくつあり、貨物車が2つ以上の門を使えるかどうか。
- 門の行列が団地の道路の中に収まっているか、国道にはみ出しているか。国道にはみ出しているなら、遅れた便だけでなくすべての便の到着時刻が読めないということである。
- 計量台があるか、入場側にあるか、1台あたり何分かかるか。
- 団地内道路の最も狭い箇所の幅と、フル規格の車両が通り抜け道路に後退せずに自社区画で転回できるかどうか。
- 保安検査の中身と、それが乗務員に対するものか、車両に対するものか、両方か。
- 夜間に閉まるものがあるか、あるなら最終の車両は何時までに着けばよいか。
どれもパンフレットには載っておらず、そしてどれも40分あれば見える。
その差はいくらの価値があるか
ある候補地が別の候補地より1便あたり45分余計にかかるとする。単一の門での待機が20分、大型車が半分を占める道路での最後の12キロの徐行が25分。たいしたことがないように聞こえる。
1日6便を年間250稼働日で走らせれば、年に1,125車時間になる。トラックの法定の一日には上限があるので、10時間で割れば112車日、1台の稼働年の半分弱に相当する。
これが請求書の明細に現れることは決してない。同じ距離が他所より静かに高い運賃として現れるか、6台で組んだ車隊の7台目として現れるか、あるいはあなたの仕事に見積りを出さなくなった運送事業者として現れる。それが決まったのは立地を選んだ時点である。
契約前の机上チェック
| 問い | 答えのある場所 | 悪い答えの形 |
|---|---|---|
| この団地の近くで、すでにどれだけの貨物が動いているか | 工業団地公社の累計投資状況(運営管区別・県別) | 他のどの団地からも遠く離れた団地 |
| 地元の運送事業者の層はどれだけ厚いか | 陸運局の県別の運送事業者数 | 数百者台の県で、しかも工場は毎日車を必要とする |
| 門の前の道路を走っているのは何か | 道路局の年次交通量ファイル(路線・区間別) | 車線の少ない道路での極端に高い大型車比率、または乗るべき貨物の流れがない極端に低い比率 |
| その道路は法律上どれだけ載せられるか | 第61条に基づく官報の公示と、最後の数キロを実際に走ること | 幹線は問題ないが、連絡道路について誰も説明できない |
| 区画はフリーゾーンの中か | 公社の月次の用地表(団地別のフリーゾーン面積) | フリーゾーンだと確認せずに前提にしており、乗務員の出入りの手当てがない |
このうち2つは、パンフレットが答えない問いにも答えてくれる。その団地はすでに存在しているのか、という問いである。直近の集計では78のうち5つが用地を契約済みのまま未開業だった。開業していない団地には測るべき門の行列がなく、通う運送事業者もおらず、その道路の数字は、まだ工場を支えることを求められていない道路の数字である。
団地を選ぶことは立地の決定であり、そもそも建物をどこに置くかがその下にある問いである。ただし、うまく運べる団地が必ずしもパンフレットの一番よい団地とは限らない。そしてその差は、3つの政府機関がタイ語で、無料で公表している。
